退職して初めて知った「休む権利」

私は昨日、ハローワークから帰ってきた。

会社を辞めて3週間。 「手当をもらう」と決めるまで、 実は1週間も悩んでいた。

友達に相談すると、 「そんなの当然の権利でしょ」と言われた。 でも、私には「当然」に思えなかった。

「働かずにお金をもらうなんて」 頭の中で、そんな声がぐるぐる回っていた。

でも、給与明細を見返してみると、 毎月「雇用保険」が引かれていた。 2年間で、結構な金額になっていた。

これは、私が働いた対価だった。 将来の自分のために、 積み立てていたお金だった。

ハローワークの窓口で、 職員の方がこう言った。 「お疲れ様でした。しっかり休んで、次に備えてくださいね」

その言葉を聞いたとき、 初めて「休んでもいいんだ」と思えた。

2年間、有給も取らずに働いた。 体調が悪くても、 「みんなに迷惑をかけるから」と出勤した。

私は、休むことを忘れていた。 いや、休む権利があることを忘れていた。

今日、久しぶりに朝寝坊した。 罪悪感を感じそうになったけれど、 「今は休む時間」だと自分に言い聞かせた。

午後、近所を散歩した。 平日の昼間の街は、 働いていた頃には見えなかった顔を見せてくれた。

退職してから気づいたことがある。 働いていないからといって、 価値がないわけじゃない。 次のステップに向かうために、 必要な時間を過ごしているだけ。

明日から、求職活動を始める。 今度は、自分を大切にしてくれる 職場を見つけたい。

この文章が、今まさに悩んでいる誰かに届いたら嬉しいです。 頑張りすぎて疲れてしまった人へ。

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