私は今日、人生で初めてハローワークに足を踏み入れた。
退職して1ヶ月。 朝起きても行く場所がない生活に、 まだ慣れることができずにいる。
「手当の申請に行く」 そう母に言ったら、少し眉をひそめられた。 「そんなものに頼らず、早く働きなさい」
でも、私は3年間、毎月保険料を払っていた。 これは施しではない。 私が働いていた証拠だった。
ハローワークの中は、想像していたより静かだった。 受付で番号札を取り、待合室で順番を待つ。 隣に座っていた年配の男性が、 求人票を真剣に見つめている姿が印象的だった。
自分の番が来て、窓口に向かう。 職員の方は思っていたより親切で、 手続きの説明を丁寧にしてくれた。
「離職票をお預かりしますね」 その瞬間、本当に会社を辞めたんだと実感した。
「求職活動は月に2回以上お願いします」 最初は「面倒だな」と思った。 でも、これは私のための制度だった。
ただお金をもらうだけじゃない。 次の仕事を見つけるための サポートをしてくれる仕組み。
帰り道、コンビニで買い物をした。 平日の昼間にコンビニにいる自分が、 なんだか不思議だった。
家に帰って、もらった資料を読み返す。 退職してから今日まで、 働くことの意味を考えるようになった。
私は3年間、毎日会社に行った。 辛い日も、疲れた日も、 それでも働き続けた。
その積み重ねが、 今の私を支えてくれている。
この文章が、今まさに悩んでいる誰かに届いたら嬉しいです。 退職を考えている人、新しいスタートを切ろうとしている人へ。
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